[ハードディスクの位置づけ]

2000.2.12更新

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 コンピューターの記憶装置に関する階層を表現した のが下の図です。このような図はよく見かけますね。(ここにもありますね)



 基本的には処理速度と費用から、このような機器の住み分けできあがっています。 CPUに近ければ近いほどCPUとのやり取りが多くなるためアクセス速度が高いも のが要求されます。パソコンで言えばキャッシュ(CPUに含まれている)やメインメモリがこれに当たります。 次は、問題のハードディスクです。特に最近のWindowsではハードディスクをテンポラリ(一時的に記憶する領域)として使っています。ファイルを読み書きしていないにもかかわらずハードディスクのアクセスランプがピカピカ点きますが、これによりテンポラリ領域をアクセスしに行っていることが分かります。ハードディスクほど高速な外部記憶装置が他にないためにこのような使い方をしています。Windows3.1の時代にはEMSメモリをRAMディスクにしてテンポラリに使ったりしていました。Windows95ではメモリの管理はOSに任せるように設計されています。このテンポラリとして使われる領域のストレージ装置はある程度高速で、ある程度単位容量あたりの価格が安いものが要求されます。 一番、下の領域は主にバックアップなどの保存に使用されるストレージ装置になります。この領域では、スピードは遅くてもいいけど、単位容量あたりの価格ができるだけ安いものが要求されます。

別の観点からハードディスクが他のストレージ装置に比べて特異なのは、ハードディスクの別名の通り「固定ディスク」であるということです。データの持ち運びということが基本的にはできません。 リムーバブルハードディスクもありますが、一般的でないので、データの持ち運びや配布という観点では使えません。




 次の図は、転送レート(最大)と単位容量(1GB)あたりの価格を各種のストレージ装置ごとにプロットしたものです。縦軸も横軸も対数目盛りになっています。速度も価格も最大と最小の差は10〜100倍あります。

(この図は、1998.4.14時点で調査した情報をもとに作成しています)
※転送レートが0.01のデータは未入力のデータです。


この図では右下のほうが、記憶装置として目指すべき方向になります。このグラフから現実の製品の善し悪しを判断すると、メモリ、HDD、230MB、MO、CD−Rが 1つの直線に乗っていて、右上が主記憶系、左下がバックアップ系になります。 まだまだ、ZIPやSuperDisk(LS120)は優れているとはいえないようですね。 ZIPヤSuperDiskがこの直線に乗るようになるには、メディア1枚の値段が50円くらいになる 必要があります。※多分、メディア1枚の値段が50円になるころには他の製品の性能が上がっ ていて、もっと右のほうに直線が移動していることでしょう。




 次の図は、容量とドライブを含めた価格を各種のストレージ装置ごとにプロットしたものです。 現実的なところで20GBまでの領域でプロットしてみました。


(この図は、1998.4.14時点で調査した情報をもとに作成しています)



一番高くなるのは、FDでした。 ZIP、SuperDisk、JazはHDDに及ばず、 HDDは意外に健闘?しています。つづいて本体価格の高いDAT(テープ)でMO,PDなど の製品が続きます。一番コストvs容量がよいのがCD−Rと低価格のテープ系になります。 JazとHDDを比較すると枚数が増えると(容量が大きくなると)Jazの方が安くなるかと 思われますが、そうはなりません。これは、JazはHDDと同じ技術を用いて作られているが、 生産数がHDDほどではないので少し割高になることと、仕様をころころ変えるわけにはいかないので、 平均的に見たとき、実質上HDDよりも少し古い技術を使った製品にならざるおえないということにあります。

CD−Rは再書き込みができないという欠点はありますが、数100MBのバックアップという観点 から考えると再書き込みできなくてもあまり気にしなくてもよいかもしれません。さらに、CD−R 装置はCD−ROMを使えることと、フォトCDなどCD−ROMソフトを作れるという別の目的に も使えるというメリットがあります。確かに、バックアップの目的だけでCD−Rを買うのはあまり よい選択ではないようです。



ストレージ装置の特徴は主に次のようなポイントで示すことができる。
  値段:ビット単価/装置/メディア
  速度:転送レート/シーク速度(ランダムアクセス性)
  書き換え:書き換え可否
  可搬性:装置/メディア
  信頼性:耐久性/エラーレート
ハードディスクがストレージ装置の中で重要で、なおかつ特異な位置を占めているのは、これまでに書いたとおり です。
・超小型で携帯可能な大きさ、・最も大容量、・最も高速、・書き換え可能、・メディアとドライブが別で ドライブ・メディアともに最も低価格、・最も高い信頼性 の すべての条件が満たされる記憶装置ができたならば、ストレージ装置は全てその装置だけまかなうことが可能 であろう。M−RAMと呼ばれるものが発表された。私はまだ、詳細を理解していないが、従来のRAMより も安価で不揮発性でHDDのようなメカ機構がないので高速で信頼性が高いという。RAMとHDDの間に割り 込んでくる製品になるか、RAMやHDDと置き換わる製品になるか、今後、注目するべきものだと思われます。


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